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古本屋日誌
今日から11月4日まで、神田で古本まつりがある。
延べ100万冊だというので、興味深いのだが、過去の映像をXで見ると、狭い歩道に人が押し寄せていて、ワゴンの周りも二重、三重に取り巻いていたりする。これは大変だよなあ。
また新幹線で東京までは往復で33000円くらいかかり、宿泊も一泊2万くらいはしそうだ。またこうた本は段ボールに詰めて送る必要もある。
大阪近辺の古本市なら、会場には必ずこうた本を預かってくれたり、段ボールに詰めて発送してくれたりする本部が設けてある。神田はそういうのが完備されているのかどうか、よくわからない。
それに加えて、俺は謳い文句の「年に一度の大バーゲン」に疑いを持っているのだ。
そもそも、東京は大学が桁違いに多いし、出版社、マスコミは独占しているので、商売で本を使うケースが多々ある。人口もものすごい。
だから古本屋、新刊書店はきわめて恵まれた状況にある。
東京以外の街では、店を構えていてもなかなか売れないから、勢い通販に頼ることになる。
通販ならAmazonであれ、メルカリ、ヤフオクでも販路は全国だから、かなり高値でも売れていく。
しかし東京は商売で本を使う人が多いので、読み終わったものはコレクションされることはなく、すぐに古本屋に売る。
これは、古本屋商売には、実にありがたいことなのだ。
何しろ発行されたばかりのまっさらの本が手に入るわけだから。
そしてまたその本を商売がらみで必要としている人が、近場にいくらでも住んでいるから、店舗に並べておくだけで売れていく。これは異常なことやね。
つまり東京の古本屋は、Amazon価格だとか、相場などに関係ない値段設定ができるのだ。(昔の古本屋のスタイルが維持できているということだな。)
ちくま学芸文庫の『ボードレール批評」の全4巻セットでも、近所の馴染みから2000円で仕入れたから、4000円で売ろかなで、何の問題もなくさばけていく。
だから古本屋は近所の人たちが持ってきた本を、店頭にズラリと並べて、またそれを近所のひとがこうていく地域密着型の商売だろう。
そういうスタイルで回っているのに、わざわざ都心の神田で古本市もよおす意味がどこかにあるのだろうか。
そこにわざわざ本を持っていくワケだから、労力も体力も要る。
おまけにお客さんはいくらでも来るのだから、かなり高くしても売れそうな感じが俺はしている。
つまり大した安くないのではないかと疑っているのだ。