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古本屋日誌

2024-10-15 21:14:00

大阪で発行されていた雑誌はかなりたくさんあるのだが、その全貌はよくわからない。

 

 

市立中央図書館や府立図書館も雑誌の収集には消極的で、網羅的に集めていない。

 

 

その中で創元社が発行元になっている『詩のトポス 楽市』というのがあって、1997年の26号には寺島珠雄や三井葉子らの「ミナミ楽談」という対談が載っている。

 

 

この中で「大阪を代表する食べ物」の話があって、たこ焼き、おでん、鍋物となっている。

 

 

そこで、中田昌秀が「つまりごった煮。鍋は庶民の料理ですね、例えば船場汁みたいな。」と言う。

 

この発言に寺島は特に何も言ってないのに驚いた。

 

寺島は、権威におもねらない高潔漢で、阪大の宮本又次が大阪の料理は船場汁もそうだし、鱧の皮、半助など素材を余す所なく使うところに特徴があると言ったのに噛みついていた。

 

 

寺島がいうには庶民の食べ物はみんなおんなじようなもので、金がないから今あるものを、利用し尽くそうとするわけで、それは大阪であろうが、東京であろうがおんなじだ。

 

宮本は、大阪は安くて、しかも旨い食べ物があるというが、そんなわけはない。

 

ちゃんとそれなりに金を積めばいいものが食べられるだけの話で、宮本は当たり前のことがわかっておらず、ステラタイプにまみれた発言をしているに過ぎない。

 

 

こういう話を雑誌『大阪春秋』に書いていたのに、どうしてしまったのか。年齢故に丸くなったのか。

 

 

以前寺島は大阪の庶民の料理(