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古本屋日誌
10月6日に90で亡くなった、新風書房の福山琢磨氏の告別式が9日の1時から阿倍野で行われた。
彼が発行人となっている、郷土誌『大阪春秋』は大阪の様々な姿を実証的な研究をもとに伝えてきた貴重な雑誌だ。しかし、2021年の182号で休刊となっている。
この号には福山氏が「脳梗塞で発行人の責任果たせず残念」という一文を載せているが、同時に編集長の長山公一氏も「編集後記」の中で、休刊の経緯を書いている。
福山氏は「退院後(脳溢血で警察病院に入院していた)、新方針で臨もうと緊急編集会議を(2020年)11月6日に開き、内容を説明したのです。(中略)
2回目の編集委員会を17日に開き、まず医師の診断結果で『気持ちはあっても体力的に無理』とドクターストップを言い渡されたことをお話しし、休刊することの了承を得たのです」と書いている。
そもそも、「新方針」なるものの説明が全然ないのが不自然だよな。
また、彼の文章では体力が続かないからやむなく休刊となっているわけで、それならもっと若い人にやらせればいいだけだから、説得力がない。
一方、長山氏の文章は「発行人(もちろん福山氏のことだ)から編集方針を一新したいとの提案がなされた。大きくは、収益をあげるためのページの切り売りと、方針に従わない編集委員の追い出しの2点である。」とある。
つまり財政を安定させるための方策の提案があったわけで、これは確かに必要なことだろう。
以前はこの雑誌には三井銀行だとか、サントリーとか、たくさん広告が載っていたが、このところはほとんど載らなくなった。安定的に発行するためには広告収入は絶対必要だと思う。
発行元の新風書房はホームページを持っていて、そこには既刊の『大阪春秋』の目次やら、在庫一覧が掲載されていたのだが、数日前から、アクセスできなくなっている。
もちろん会社がバンザイしたわけではないから、近いうちにホームページの刷新が行われるからだろうと思いたい。