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古本屋日誌

2024-10-04 10:26:00

1978年にダイヤモンド社からアーサーハーツォグの『ヒート』という小説が出た。

 

CO2の排出が増えて、地球が温暖化して、巨大な竜巻や台風が発生して、異常気象が頻発する。

 

 

その原因がCO2だとわかるのだが、アメリカ政府は、政治的理由からそれを隠そうとして、科学者たちを逮捕して、スキャンダルを流して名誉を傷つけようとする。

 

 

ところが温暖化は予想を遥かに超えるペースで進み、ニューヨークでも夏が続いて最高気温が50°近くになってしまう。

 

 

遅ればせながらアメリカ政府は国民に忍耐を迫り、CO2の排出を減らすため、クーラーは禁止、車も個人所有は基本禁止、旅行も制限するという事態になる。

 

今から50年近く前に、時代を先取りするような興味深い小説だな。

 

 

空飛ぶクルマなどというばかげたものは論外としても、スマホでサーフィンするごとに当然CO2は増える。

 

 

しかし我々は一旦手にした利便性を手放そうとするほどお人よしではない。

 

 

この小説でもアメリカの、ある平均的な街でこれまで享受してきた便利なアイテムを手放せるかどうか、聞き取り調査する話がある。

 

もちろん皆、拒否するわけだ。

 

 

それが、致し方ないと変わるのはハリケーンや竜巻で街が破壊されて、いっときに死者12000とかが出てしまう、夏場の気温が50°にも連日達して忍耐の限界を超えてしまうようになってからなのだ。