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古本屋日誌
2024-08-30 16:35:00
車谷長吉が亡くなって、来年で10年になる。
このほど『癲狂院日乗』と題した日記が新書館から出た。また未刊だった『全集』の第4巻を来年刊行するとの予告も出ている。
さて、この本だが、直木賞を取った前後の日記で、後書は高橋順子が書いている。
なんでも車谷が亡くなって、すぐこの日記は見つかっていたし、刊行を予定したものだったのだが、身内や編集者へのあけすけな悪口が問題となって、今日まで出版ができなかったが、問題の人名は仮名にすることで折り合いがついたとのことだ。
それはさておき『赤目四十八滝心中未遂』を書いてから、各社より原稿の注文がひっきりなしに舞い込んでいたが、車谷本人は精神的に辛い状況だったようだ。
電車で知らない人の隣には座れないとか、道が汚れていると途端に毒素が自分の体にまとわりつく感じがして大変だとか、自分の前を見知らぬ他人が歩いているのが怖いとか書いてある。