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古本屋日誌

2024-08-16 16:54:00

このところ立て続けに吉田満の『戦艦大和ノ最期』が売れている。

 

 

今も講談社文芸文庫から出ているロングセラーなんだが、4月でもないのに理由はよくわからない。テレビで敗戦特集があってそこで、大和が取り上げられたのかもしれない。

 

そういえば、NHKで深夜、1980年放送の吉田満特集が再放送されていたな。

 

吉田はその前の年、1979年に亡くなっていて、葬式で江藤淳が挨拶しているシーンが流れていた。

 

江藤は根っからの反米主義者で、大日本帝国は無条件降伏してないとか、GHQの検閲は問題だとかわけのわからない言論活動を続けていた人物だ。

 

検閲なんか戦前の日本でも広範囲に行われていたわけだし、問題にするなら、天皇制のもとでの検閲も大問題だとして取り上げないとダブルスタンダードになってしまう。

 

 

吉田は『戦艦大和ノ最期』のなかで、撃沈されたあと、洋上に漂い、救助を待っていた将兵のもとに、駆逐艦のボートが来るのだが、すぐに定員オーバーとなってしまい、それでも船縁にすがりつく兵隊の手首を、ボートの兵士が軍刀で切り落としていく模様を描いている。

 

 

これはどうも創作らしいのだが、江藤淳はどう思っていたのだろうか。