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古本屋日誌
2024-07-14 13:33:00
今回の芥川賞の候補作の一つ尾崎世界観の『転の声』(文藝春秋)を読んでみた。
以前は受賞が決まってから単行本になっていたが、(だから初版が何万部とか出ていて、プレミアはつかない)このところは候補作の段階でもう本になっている。
内容はコンサートのチケットにプレミアが付いて、転売されることが、そのアーティストのスティタスとなっているという話だ。
合同ライブで自分の出番は観客も少なく、ノリも悪い。
それを目の当たりにしながら、楽曲を歌い続けるストレスは大変なものだそうだ。
それで前売りを完売させ、プレミア価格が付いていても、是が非でも手にいれたいコアなファンを増やしたいと思うわけだ。
最後にはチケットは売るが、無観客でライブをするというわけのわからない話になる。
俺としてはアイデア倒れのつまらない小説にみえたな。ただライブ中の焦燥感を表現する比喩は面白かった。そこだけで作品を構成してもらいたかったよ。