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古本屋日誌

2024-07-15 22:38:00

シンガーソングライターの中島みゆきは色んなエッセイ集を出しているが、その中でも新潮社から1984年に出した『伝われ愛』はちょっと変わった本だ。

 

 

冒頭から、松山千春から電話がかかってきた話なのだ。

 

 

千春が「おう、真面目に働いてっか?」と聞くと「そぉりゃあ、もう。あたし、ス・タ・ーだからあ」

 

『なあーにがスターだよ。おまえ、知ってるか?俺のスケジュール。聞きたいか?東北・九州とんぼ返りだぞ」

 

てな感じで親しげな会話が続いて、千春が「お前、オールナイトやんないか」とオールナイトニッポンのディスクジョッキーを勧めたとあるのだ。

 

この後も中島がオールナイトのスタジオに入ろうとすると「『千春に手ェ出さないで!』女の子が、耳もとで叫ぶ。

 

昼間、街なかで、駆け寄ってきて『あなたのファンをやめます』と泣いた中学生の女の子と、同じくらいの年頃だろうか。」

という話を書いている。

 

 

中島はこんな話は聞きたくないという文脈で書いているのだ。

 

 

中島は、松山のことが好きで、なんとかしたいと考えていたわけだが、そのへんをエッセイに書いてしまうというのは、書かれた男の方はどうなんだろうか。

 

 

亡くなってしまったやしきたかじんが、テレビで松山千春と話すことがあって、

 

 

「お前、中島みゆきと話出てたよなあ。」と振ると

 

 

「そう、東京のコンサートに中島みゆきの名前で大きな花束がきたり、スタッフにあれこれ差し入れしたりしてたな」

「それで❓」

 

「俺のコンサート終わってみゆきがやってきて、バーで飲むことになったよ」

 

「中島て、かなりかわいいやろ、それでどうとかなってまうんちゃうんか❓」

 

「いや、だから必死やったよ。俺はもう日本経済の話とかまでしたよ」

 

「なんでや❓」

 

「そりゃあ中島みゆきだよ、あの、ややこしくなるにきまってるからな」