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古本屋日誌
2024-06-15 20:24:00
昨日も書いた『原爆裁判』の本だが、一読してみたところ、そもそも裁判の話がほとんどない。
巻末に判決文が引用してあって、ページを稼いでる感じで、裁判において三淵が何を考えていたかや、4年にも及んだ裁判での訴訟指揮なんかについてはまったく書いてない。
前半はアメリカの原爆開発の歴史の話やオッペンハイマーが広島、長崎の残留放射能を否定していたとかいう話で、三淵とは関係ない。
だからちょっとタイトルに偽りがあるし、どうかと思う出来なんだが、三淵が原爆の国際法での是非を問う裁判に関わっていたことは、この本で初めて分かったから、その点は評価できる。
それにこの本でわかったこともある。
大日本帝国は原爆投下直後に、アメリカに対して、国際法に違反する行為だと抗議を行っていること、また東京裁判においても、原爆投下はナチスのユダヤ人虐殺に匹敵する蛮行であるとの指摘があったことなどだ。
結局アメリカ人はわが国に対して強烈な人種差別意識を持っていて、ああいう下等な連中なんか皆殺しにしても問題ないと考えていたわけだ。
そんなことくらい、とっくの昔にわかっていたことかもしれない。何せいまだにアメリカ人は黒人への差別がやまないわけだから。
確かに強烈な差別意識は戦闘意欲を掻き立てるだろう。何せなんの躊躇もなく人殺しができるわけだからな。原爆も投下できるし、都市への無差別爆撃も躊躇なくできるのだ。
差別を徹底することで、アメリカは大東亜戦争に勝ったということになる。
でも俺は別にアメリカに反感を持っているわけではない。アメリカ様には常々お世話になっているからな。