Welcome

古本屋日誌

2024-05-31 11:03:00

天下の碩学、大塚ひかりが『ひとりみの日本史』を出した。

 

この50年にわたって続く少子化はもちろん止まることはない。

 

しかしその前の日本は子だくさんで、5つ子とかも珍しくなかったような印象がある。

 

 

しかし大塚によればそれは明治以降のほんの一時的なもので、元来わが国は独り身の人が多くて、子どもの数も少なかったという。

 

 

なんでも16世紀までは、結婚することは金持ちの贅沢品みたいなもので、経済力がなかったり、高貴な身分で縁遠くなったりと独り身の人は実に多かったとのことだ。

 

 

確かに16世紀以降は結婚する人が増えたが、それはこれまでの大家族がくずれて、次男や三男が同居せずに独立して世帯を構えるようになったからだそうだが、その分収入も確保しがたいので、たくさんの子どもを持つことは難しかった。

 

 

生まれてきても母親や祖母が手を下して、嬰児を殺したりしていたのだ。

 

 

徳川時代の江戸や大阪は男性の人口が女性よりかなり多くて、チョンガーがたくさんいたことは前からよく知られている。

 

 

なるほどね。

 

確かにそうなんだろう。蒙を開かれた思いだ。

 

 

現代も男性は収入が低い人は結婚できないでいるし、これはいまだに世帯の収入は男が支えるものだという固定観念があるためでもある。

 

 

また高収入の女性もあんまり結婚していない。

 

 

これは仕事も面白いし、経済的にも余裕があるから結婚に魅力を感じないからだろう。

 

 

そして最大の問題が小谷野敦が述べている、モテない男や女が、たくさんいるということだ。

 

 

 

社会的なスキルがない男や女はモテないから当然結婚はできない。

 

 

また近代と違い今は女性が自立して、経済的にも十分独り身でやっていけるから、結婚への熱意は下がっている。

 

 

結婚するにしても晩婚化しているから、当然生まれてくる子どもの数は少なくなる。

 

 

どうしても少子化に歯止めをかけたいのなら、若いうちに強制的に結婚させるように法制化する必要があるし、さらに女性の就職を規制する必要もあるだろう。

 

 

しかし、当たり前だが、そんなことは不可能だから、少子化は永久に続くのだ。

 

 

アメリカの飼い犬である自民党政府は、子どものある世帯にあれこれ手当を出しているけれど、少子化の原因がモテない男、女問題と女性の自立にあるわけだから、なんの効果もないことはいうまでもない。