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古本屋日誌

2024-04-07 12:17:00

作家の橘玲が文春新書から『テクノリバタリアン』を出した。

 

 

イーロンマスク、ベゾス、ビルゲイツなど、卓越した理数系の頭脳と、リスクをものともしない胆力によって、世界を変えようとしているギフティッドの話だ。

 

 

 

マスクはあのXの騒動で有名だが、人類が滅亡しないようにするため、火星に移住する計画を立て実行しようとしていて、興味深い。

 

 

また、彼らの中には全人類にベーシックインカムを実現しようと考えていたり、(その原資はAIの労働だとのことだ)モノを所有すると、時価の7パーセントの所有税を課すことで、土地やモノが一部の特権的な連中の独占物になることを防止するシステムを考えたりしている者がいて、こちらも面白い。

 

 

つまり、テクノロジーの力によって大衆を救おうという壮大な計画を持っているというわけなのだ。

 

 

確かに能力の高い人が、ボランティア活動などで、困窮者に手を差し伸べることは意味があるだろう。しかしそれで救える人数は限られている。

 

 

そうでなくて、さまざまなテクノロジー革新を成し遂げて、大きな利益を上げることで、それを大衆に還元した方が圧倒的に多くの人々を救えるというわけだ。

 

 

それはさておき、頭脳の明敏さを示すIQの話は心惹かれた。

 

なんでもIQ175以上の人は、日本人1億3000万の中で30人くらいだということだ。

 

 

まあ確かに天才はその程度だろう。

 

 

そういうギフティッド連中は、周りから浮き上がってしまい、まず話が合わない。

 

彼らは数学の話題や、理論物理学のクイズを雑談や息抜きとして楽しめる人たちだから。

 

またそういう数学的な能力に秀でている半面、人付き合いや、心理を読んだり、適切な言葉を選んで友人と付き合う能力はまるで持ち合わせていないことがしばしばあるというのだ。

 

 

だから普通の人が野球だのサッカーだのお笑いだのパソコンゲームだの映画だのを楽しみ、熱狂するのを見ても、自分は興味は持てないのだ。

 

 

そういう疎外されて、中にはひどいいじめを受けた天才たちがシリコンバレーに集い、ようやくともに語り合える同志をえて、この世界を根底から変えていこうとしのぎを削っている。