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古本屋日誌

2024-03-12 12:51:00

福島第一原発の事故についても、NHKが特番をやっていた。2016年放送のやつだ。

 

 

1号機と3号機はベントで格納容器の圧力の低減に成功したので、大規模な破壊は免れ、飛散した放射能も比較的少なかった。

 

 

しかし2号機はベントができなかっただけでなく、消防車からの給水によって炉心の温度を冷やす試みも失敗した。

 

 

そのため格納容器の圧力は高まり、やがて破壊されて炉心が剥き出しになってしまう恐れが強まった。

 

 

吉田所長は、もう出来る手は尽きてしまったと判断して、発電所内に残って、事故の収束作業に取り組んでいた6400人の大半に、発電所から引き上げるように要請したのだ。

 

 

格納容器の圧力はどんどん高まり、ついに地震発生から88時間後、大きな爆発音が響き渡り、サプチャン圧力がゼロとなってしまった。

 

 

これは格納容器が破損してしまったことを意味していて、吉田は残っている所員に直ちに退避するように求めて、「俺と死ぬやつはどいつだ」との述懐を抱いたと述べている。

 

実はこの爆発は、4号機の建屋が水素爆発したもので、2号機の格納容器は破損はしていなかったことが、後に明らかになった。

 

 

しかし吉田をはじめ居合わせた人たちは、そんなことは知る由もなく、ただもう「これでもう、東日本壊滅だ」と打ちひしがれ無力感に苛まれた。

 

結局は2号機は、格納容器の圧力が高まり、つなぎ目からひどく汚染された空気が大気中に放散されたために、圧力が下がり爆発しなかったのだ。

 

 

確かに炉心が露出しなかったのだから、不幸中の幸いであったことは間違いない。これはベントをやったようなものだ。

 

 

ただし、10日間にわたって大量の放射線が各地にばら撒かれてしまった。

 

それにしても、神様はお人が悪い。

 

 

格納容器の破壊が切迫して、しかも打つ手もなく、絶望の淵に沈んでいる人々に、爆発音を聞かせて、死んでしまうほどの恐怖感をお与えになるんだから。