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古本屋日誌

2024-02-29 12:14:00

東アジア反日武装戦線の桐島聡が自ら名乗り出て、その後亡くなった。

 

 

三菱重工ビルの爆破をはじめ、さまざまな爆弾を使った事件を引き起こしていたのが、この組織であり、桐島は半世紀近く見事に逃げおおせていた。

 

 

 

わが国の公安警察は大したことがないとよくわかる事案だよなあ。

 

あれだけ交番やら駅やらに指名手配のポスターをベタベタ貼り続けて、逮捕できないんだからね。

 

 

ただ、弁護するならば三菱重工ビルなどの、たくさんの死者を出した事件の犯人は捕まえていたから、それには関わっていない桐島の捜査には身が入らなかったのかもしれない。

 

それにしても亡くなってから、身元を特定できでも、なんの意味もない。

 

 

反日武装戦線を扱ったルポとして松下竜一の『狼煙を見よ』が有名だ。

 

 

メンバーの大道寺らは、製造した大型の爆弾で当初は天皇の暗殺を狙っていたことが書いてある。

 

 

お召し列車が通る荒川鉄橋に爆弾を持ち込み、今か今かと列車を待ち受けていたが、待てど暮らせど、現れず、未遂に終わってしまう。

 

 

その爆弾が三菱重工で使われることになったのだ。

 

 

この作品は現代教養文庫に入っていたが、品切れで、数年前に単行本で再び刊行された。

 

 

桐島のことがニュースになって、読みたいと手に取る人も増えている。

 

 

 

ただ松下竜一のこの著作は、ノンフィクションとしての出来はよろしくない。

 

松下は反日武装戦線の思想にかぶれたのか、批判精神がなく、彼らの考えをそのまま書き記しているからだ。

 

 

三菱重工という会社は日本帝国主義の手先で、東アジアの無辜の大衆を収奪しているとか、本社ビルに出入りしているような人間に無罪なものはいない、などという硬直化した単純極まりない暴論にはあきれるばかりだ。