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古本屋日誌
2024-02-03 00:24:00
伊澤理江の『黒い海』は大宅賞に加えて講談社ノンフィクション賞、エッセイストクラブ賞も受賞している。
2008年に太平洋上で突然沈没した漁船の話だ。
公式には三角波によるとされたが、伊澤は潜水艦がぶつかって、そのまま逃走したのではないかと疑って、あれこれ調べてみるのだ。
可能性があるのは海上自衛隊、米軍、ロシア、中国、韓国あたりだ。
もし海自だとしたら、潜水艦の修理が必要になって、たくさんの人の目に損傷した部位が晒されることになり、とてものことに隠しおおせるものではないようだ。
では米軍はどうか❓
17人も死んでいるし、それがアメリカの原子力潜水艦の当て逃げによるものだと公になったとしたら、もちろん仮定での話なんだが、日米関係はぎくしゃくしてしまうだろう。
伊澤は損傷した潜水艦はドックで修理となるだろうと考えて、あれこれ資料を博捜するのだが、結局結論は出ないまま。
よく調べてはいるけど、初めから軍事機密に関することに触れるのはわかっているはずだよな。
それを適当な軍人へのインタビューや公文書の公開請求程度で明らかにしようと考えるのは、どうかしてるよなあ。
そんなもん無理に決まっている。