Welcome

古本屋日誌

2024-01-16 11:15:00

1985年に三一新書で、立川談志の『現代落語論』が出た。

 

 

談志は上岡龍太郎の『上岡龍太郎かく語りき』のちくま文庫版に解説を書いている。

 

 

普通は解説を引き受けたのだから、その本の愛読者であるわけだが、談志は辛口で、上岡は才能があると期待していたのに、現状では期待外れだ、とけなしている。

 

 

その原因の一つが大阪落語への上岡の評価にあるように思えるのだ。

 

上岡はすでに高校生の段階で「落語は東京、漫才は大阪だ」と大阪落語のレベルが低いと判断したことを堂々と書いている。

 

 

一方、談志は自著の中で上方落語を東京のそれと比べて、軽んじる風潮があるが、そんなことはないと擁護しているのだ。

 

 

談志は東京の落語はそもそも上方から移植されたものがかなりあると指摘する。

 

また大阪のは、話が枝葉を含んで整えられていないこと(饅頭こわい、なんかはその典型だ)、話し方が東京人は受け入れ難いことなどが、低評価の原因だろうと的確に分析している。

 

そして例えば、松鶴や米朝のネタを東京に比べて大したことがないとは言えないだろうという。

 

 

俺は『初天神』なんか、東西両方のを聞いてみて、東京の話の方が明らかに面白いと認めざるをえない。

 

大阪落語の『初天神』は話が保守的で、明治時代のくすぐりをそのまま使っている。

 

子どもが飴ちゃんを舐めていて、突然『父ちゃん‼️あめ落とした」と半泣きになる。

 

 

「どこ落としたんや❓」となって

 

「のどの穴」というようなくだりなんだけど、面白いとは言えまい。