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古本屋日誌
元旦に大地震が発生して、能登半島北端の街は大変なことになっている。
なんの落ち度もないのに、天災に見舞われて不条理な話だ。
自衛隊員や消防隊員、警察官、自治体職員などが下敷きになっている人たちの捜索や避難所の人たちの救援に携わっている。
雪も降っているし、寒いし、余震も頻繁に起こっている。そんな中命懸けで捜索活動をしているのだから、大変なものだ。
実は、民主主義の根幹には徴兵制による自衛があるのは政治学の基本だ。
(ちゃんとした大学の政治学の講義では普通にレクチャーされている。自由、平等、そして博愛だが、博愛は博く愛するではなく、敵から実力で自分たちを守る郷土愛のことだ)
自衛は戦争に限定されるものではなく、地震や台風、原発事故による国難も当然含むものだ。
そういう緊急事態で、対処を人任せにして、自分とは関わりはないと考えるところに、民主主義はない。
なぜなら国難が全国を覆い尽くしても、衆愚の大衆はなすすべなく、国家は崩壊してしまうからだ。
福島の原発事故はメルトダウンを起こした原子炉が、幸い吹き飛ばなかったから、助かった。
また、朝鮮戦争では、アメリカの軍事力によって戦禍がわが国には及ばなかった。
つまりこれまでのわが国は危機の度合いが低いという天佑とそれへの対処をアウトソーシングすることでやってきたわけだ。
それにしても命懸けで救助活動に挑まなければいけない自衛隊員とごく普通に生活しているわれわれとのギャップは大きい。
そういう割に合わない仕事を強制されている人たちのモチベーションに資するものをわが国は持ち合わせていない。
例によって、移動期にはいり、古本屋にとってはありがたいシーズンとなっている。入学、進学、転勤などのシーズンだ。
赴任地に持ってはいけない大量の本の処分を依頼されるわけだ。
もっともうちの店は固定のお客さんを持っていないので、老舗の古本屋を嫉妬してしまうけどね。
だって何もしなくてもいい本を客が持ってきてくれるわけだからね。
東京の古本屋も楽な商売だよなあ。出版社やら大学やらが密集しているから、商売で本を必要としている人が桁違いだ。
よほどのバカでもやっていけることは間違いない。
タイガースが優勝して、前回の2005年や2003年の『月刊タイガース』や優勝特集の『spa』『スポーティバ』なんかを買取依頼してくるお客さんも多い。
この18年の体たらくで、前回の栄光にすがって日々過ごしてきたが、ようよう念願がかない一息ついたし、今年の優勝特集号を買い揃えるスペースを確保したいとのことだろう。
しかし、もちろん前回の優勝特集号はまったく売れません。そんな昔のことを今さら読みたいとは誰も思わないからだ。