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古本屋日誌
2023-12-16 21:12:00
池松舞とかいう歌人が『野球短歌』という本を出した。
なんでも東京在住のタイガースファンで、2022年の全試合で(といっても初めの、ずっと負けていた頃のはない)歌を詠んだということだ。
「いいえ私は阪神の女ノーアウト二塁で点が取れないの」
こんな感じの歌だ。
タイガースを贔屓にしているがゆえ、怒りや悔しさにとらわれてそれが日常生活に影響を及ぼしそうになることはよくある。
この本はそのあたりを上手く詠みこんではいるな。
ただ所詮、他人がやってることなので、自分の力ではどうしょうもないという当たり前の話や、それでも侵入してくるブルーな気分をなんとか消し去ろうと努力するところは表現できてない。
さらに、タイガースの選手に力がないのはよくわかっていて、それを踏まえて各球団のエースピッチャーに「おまえ、ええ加減にしとけよ。ちょっとは手加減したれや」と叫んでしまう不思議な感情などはまったく表現されていない。
こんな程度の歌ではダメだ。