Welcome
古本屋日誌
タイガースの優勝と日本一は痛快極まりない事件で、当分その余韻に浸っていたいものだ。
俺は、9月あたまくらいまで、優勝するとは思っていなかったので、前半の試合はよく覚えていない。
「また間違いなく失速するだろうから、気合い入れて見ても仕方ない」と思っていた。
それで優勝、ニッポン一となった今日、振り返ろうにも記憶が曖昧で隔靴掻痒の感がある。
ところがよくしたもので、今CS放送で、ベストマッチの再放送があって実に素晴らしい。
4月1日の開幕2戦目の横浜戦では近本が、クローザーの山崎を打ち砕いて勝った。
クローザーを打つことなど滅多にないことだよなあ。特にタイガースにおいてはなあ。
12回の裏の攻撃はすでにツーアウト、そこから満塁のチャンスとなって近本に回ってきた。
山﨑は決め球のフォークがうまく決まらず、近本にはストレートで攻めていた。
150キロを優に越すストレートを少し振り遅れてファールになって、1-2と追い込まれた。
その次のストレートは見送られてボールとなったのだが、決め球のフォークは落差が今日は出ておらず、キャッチャーの坂本に弾き返されている。
その点ストレートなら、近本もさっき振り遅れているから、三振に取れる可能性が十分あると考えたのではなかろうか。
それで選択した150キロ台後半の外角のストレートなんだが、見事に狙い打たれて、センターオーバーのサヨナラヒットとなった。
人間の動体視力は150キロオーバーのストレートと140キロを越すフォークを目視で見極めることは不可能だ。
だから確率からしてストレートだとか、フォークだとか、予め配球を読んで対処するしかない。
近本の冷静な判断は大したものだ。
インタビューでは、タイムリーを打ってたあと、例の水かけでバッティンググローブが濡れてしまうのが嫌で、グローブを外しながら全力で外野まで走って逃げたと答えていた。
こんな緊迫した場面でも、グローブの心配までできるとは恐れ入るしかない。