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古本屋日誌
2023-11-29 20:51:00
OSKは今年で、創立100周年となった。
元は松竹の経営だったが、近鉄が引き継いだのはいいが、結局放り出して苦難の道のりだったよな。
10年前の90周年の時に、大判の記念誌が出た。そして満を持して今年、100周年記念誌が出た。オールカラーで350ページくらいあって素晴らしい。
その中に1933年のストライキの話がかなり詳しく載っている。
当時の花形スター飛鳥明子がリーダーとなって、舞台を放棄して(つまりストを打ったわけだ)高野山に籠ったやつだ。
飛鳥は絶大な人気を誇っていたのだが、この争議の責任を取らされて、退団している。
しかし同時期に争議を引き起こした東京では、やはり指導者だった水の江瀧子を解雇しようと会社側は画策したが、その人気のために諦めざるを得なかった。
それにもかかわらず、何故大阪では飛鳥明子がパージされてしまったのか不思議だったのだ。
この『100周年記念誌』によれば、会社側は、楽屋に待機していた50人に及ぶ劇団員を呼びつけたのだが、その途中で争議団の幹部スターたちがやってきて20人ほどを引き抜いてしまった。
残りの30人くらいが、なんとか会社に出向いたところ、「争議に同調しないように」釘を刺されたのだが、それでも20人くらいが争議団の方に行ってしまったとあるのだ。
これは経営者にとっては赤恥をかかされたようなものだ、その怒りが飛鳥に向いたのではなかろうか。