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古本屋日誌
今日も11月とは到底思えない、強烈な日差しが降り注ぎ、日中はTシャツだけでないと汗をかいてしまう。
昨日百万遍の古本市は初日だったので、元の職場の先輩に本の運搬を手伝ってもらった。
先輩は66になるのだが、病気らしい病気をしたことがなく、足腰も丈夫で健啖家でもある。
お礼に萱島駅の「大阪王将」で飲んだ。
ビール3本、餃子を三人前、唐揚げ、青椒肉絲を食べた。俺はお腹が大きくなり、唐揚げはほとんど食べられず、先輩に「よかったら全部いってね」と勧めたらペロリと平らげた。
歳をとっても健康で、酒も飲めて、ご飯も楽しく美味しく食べられるのは、実に恵まれているよなあ。
今日も早起きして出町柳まで出向いて、臨川書店の古本市を覗いてから知恩寺に行ってみた。
臨川書店は国文学の専門書を出している出版社なんだが、古本屋もやっている。月に一回社屋の前の歩道に平台や机をいくつも並べてバーゲンセールをやっている。
売っている本は国文学関係が多いのだが、極めて安い。
『全訳吾妻鏡』全6巻を2000円、前田金五郎の『好色五人女注釈』を1000円で販売していた。
これでは儲けもあまりないだろうと思うのだが、俺の考えでは文学部の先生との関係を深めるための方策だろう。
つまり臨川から本を出す先生宅に伺って、不要な本を買い取る際に、「先生、わかってはるでしょう、うっとこは本はバーゲンセールで売ってますねん。あの値段ですよって、先生の本も高うは出せしまへんねん。そこんとこよろしゅう」てな感じでやってるのではなかろうか。(俺の妄想やけどね)
国文学の専門書は定価は数万円するものもある。
でもそれはサークルの会報みたいなもので、古本屋には扱いづらいものだ。
それにも関わらずお客さんは「いくらなんでも半額くらいで買い取ってくれるやろ」と思っているものなのだ。
その点臨川のように、バーゲンセールで安く売りまくっていたら、お客さんも無茶なことは言わないだろう。
その上で買い取った本の中のなかに混じっているいいものはネットなどで、儲けが出る値段で売っているのではなかろうかと、俺は邪推しているのだ。
さて、知恩寺の方は2日目で、平日でもあるため、昨日とはうってかわって、お客さんも少なくのんびりと本を見れる。
大阪の古本市と比べて、何度も言うことだが、本の質の高さを認めざるを得ない。
また普通の本だけではなく、和本、一枚絵、刷物などいろんなジャンルの本を集めているのも驚かされる。