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古本屋日誌

2023-10-23 20:03:00

今日は秋晴れで、昼間は汗ばむ陽気だった。

 

 

天神さんの古本市の最終日で、昼から出かけてみた。

 

 

安売りをしている店もあって、愛知から来ている南部堂は200円均一のが100円になっていた。

 

 

この古本屋は独創的で、昔の学生の日記(敗戦を挟む3年間、鞄付きで4万円とか、10数冊の敗戦から3年間のものが64000円)や軍人が戦地から出したたくさんの手紙を出品しているのみならず、まったく無名の大衆の作文なんかも持ってきているのだ。

 

 

昭和10年に愛知の中学2年生が、ガリ版で出した文集(100円)、昭和館34年に愛知の小学6年がサーカスを見に遠足に行った時の手書きの文集(100円)などがあった。

 

 

 

他にも賢明学院(たぶん兵庫の女子中だろう)の生徒の算数や英語、文法などの手書きのノート(古書といえるくらい黄ばんでいたから、50年くらいは経過していそうなもの)が100円だった。

 

 

こういったものはほとんどの古本屋は潰しにしてしまうだろう。(つまり捨てるのだ)

 

 

確かに無名の子どもの書いたものなんかに価値があろうとは思われない。

 

 

しかし出版されている小説やらなにやらを読んでも、よくこれだけくだらない作品を紙やらインクやらを消費して、かつトラック運転手の手を煩わして出版したよなあとあきれるものが多いのだ。

 

 

つまりくだらなく、何の価値もない点ではおんなじではないか。

 

 

先の昭和34年の子どもの遠足文集には、サーカスを見に演劇場に入った時、座席の様子を「床にはバナナの皮やら、タバコの吸い殻やら、紙クズなんかが散らばっている」「座席も指で触れてみたら、ネバネバしていて気持ち悪い」などと細かい描写があって、俺は十分面白いと思ったね。