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古本屋日誌
今週で3週目となったNHKの朝の連続テレビ小説「ブギウギ」はOSK出身の笠置シヅ子の話だ。
それにしても大阪への偏見と差別意識にまみれた展開で、見ていて不愉快だ。
そもそもOSKが「泥臭く」などというバカバカしいスローガンを持っていたことはない。
1922年の創設時から、竣工間近の道頓堀松竹座で公演を待つことは決まっていて、「泥臭く」など全くない。
スローガン全体も「強く、逞しく、泥臭く、艶やかに」などというふざけたものだ。
これは宝塚の「清く、正しく、美しく」のもじりだが、大阪へのステロタイプに寄りかかった極めて差別的な文言だ。
また劇団のネーミングがそもそもおかしいだろう。
宝塚は「花咲」となっているが、OSKの方は「梅丸」。
これはないだろう。無理やり泥臭いネームにしていて極めて不愉快だ。
主人公の名前も福来静子(ふくらいしずこ)などというくだらないものだが、笠置シヅ子はもともと三笠静子の名前で出演していた。(三笠宮に遠慮して改名させられたのだが)
それを無理やり泥くさを出そうとおかしな名前にするのがまた気に食わない。
こういうベタな名前はむしろその当時は宝塚の専売特許だったことは、誰でも知っていることだ。
「天津乙女」とかそんな調子で名前をつけていたのが宝塚だ。
OSKは、創設時には宝塚歌劇団から、上方舞・楳茂都流の楳茂都陸平、作曲家の原田潤、松本四郎を招いていたが、大阪の中心に出来る巨大劇場で活動するOSKが宝塚に引け目を覚えることなどあるわけもなかった。
(さらに近く大阪劇場という超マンモスステージも完成する予定になっていた。)
それにもかかわらず、連ドラでは史実を捻じ曲げて泥くさい存在だと描くところに、大阪への激しい差別意識があるわけだよ。
こういうくだらないステレオタイプな地方差別を許してはならない。
また3週目の「桃色争議」の発端について、人員削減や賃下げという描き方になっているが、事実に反する。
争議団の要求は待遇改善(出張手当、食事、寝具の改善)であった。1933年当時の大阪で人員を削減して、経費を浮かせる必要などあろうはずもなかったのに、なぜこんな話にしたのか、疑問だ。