Welcome
古本屋日誌
2023-10-09 16:59:00
今では、あんまり使わないが娘のことを嬢さん(とうさん)という。
お父さんに発音が似ているよね。「お」があるかどうかしか違いがない。
だからどう区別して使っていたのが気になっていた。
先日藤澤桓夫の『大阪五人娘』という小説を読んだのだが、ようやくその機微がわかった。
(藤澤の小説そのものは実に下らないもので、こんなレベルの低い作品が堂々と出版されていたことに驚いたよ。)
嬢さんは、その家のお嬢さんに対して、使用人が敬意を込めて使うのだ。
つまり、目下から目上を尊んでいう言い方なのだ。(主人の息子には「ぼんさん」を使うのだが。)
親は「花子や❗️」てな感じで名前で娘を呼ぶ。
では嬢さんは父親をどう呼ぶかというと、「お父さん❗️」を使っている。(下々の家庭では「おとっつぁん」も使う)
使用人はもちろん主人を「だんさん」なのだ。
それにしてもお父さんはわりと最近の言い方で、その前は長らく「ととさん」と父親や呼んでいた。
こっちの方は、さらに「とうさん(嬢さん)」と発音が似ている。