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古本屋日誌

2023-10-08 13:00:00

秋は毎週古本市がある。 

 

今週は天王寺さんだし、来週は京都古書会館、その次は天神さんだ。

 

 

お盆休みに、下鴨で古本市があり、初日から行ってみたのだが、今回の大阪の古本市と比べると、確かに京都はあまり見かけない、珍しい文庫本も置いていることは間違いない。

 

 

講談社文芸文庫を大量に(何百冊ではきかない規模、帯もあって保存状態もよい)置いていたり、ちくま文庫、岩波文庫でも値段の高いものがみうけられた。

 

 

ちょっと思い出すものだけでも、文春文庫から出ていた澤地久枝のミッドウェー関連の珍しい3冊本や、岩波文庫の吾妻鏡、日本外史、ファウスト(森鴎外)中公文庫の入唐求法巡礼行記、ちくま文庫のシャーロックホームズ全集の揃、現代民話の揃、同じく、ちくま文庫のフーテン、講談社文庫の砦に拠る、新明解国語辞典の第四版の初版など、いい本がたくさんある。

 

 

 

その点天王寺さんの古本市はこの手の本はないな。

 

 

もちろんそういうものがなくても、岩波文庫で言えば霊操とか、産業革命、金枝篇の揃、講談社文芸文庫の大江健三郎のいろんな本、サイマル出版の宋王朝、ちくま文庫の三文役者あなあきい伝なんかはあるのだ。

 

(ただ岩波文庫の心理学の揃は見たな。これはきれいなカバー付きの本で珍しいと思った。ただ大阪の古本屋ではなく滋賀から来ている店の本だったけどな)

 

 

値段や希少性、人気なんかの点で劣っている本しかないといえないこともない。

 

京都は大学生がたくさんいるので、大阪に比べて本の需要が遥かに高い。

 

 

したがって、巷にそれなりの本が溜まっているし、大学生活は基本的には4年で終わりだから、その際に読まなくなったものは一挙に処分されるから、古本屋としたら、仕事がある時期に集中もして、やりやすいだろう。

 

 

翻って大阪は学生もそんなに多くないし、出版業、マスコミなども皆無といっていいほどだ。本への需要は少ない。だから、古本屋が本を集めるのは実に大変なのだ。

 

 

大阪で古本屋を経営している人から見たら京都の古本屋は楽でいいよなあ、とへんねしを覚えているのではないかと思うのだ。

 

 

とはいっても、京都の古本屋は親の代から続けて経営している店もかなりあるのだ。

 

 

そういうところは、昔からのいいお客さんが付いていて、本を売ってくれるからね。

 

 

大阪の古本屋が(京都の方がやりやすそうだ)と店を出そうとしても、そういう昔からの地盤を掘り崩すのは難しいだろうよ。