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古本屋日誌
うちの店がある萱島は年寄りが多い街だ。
駅前には老人ホームがあるくらいだ。別に萱島だけがそうではなく、日本全国どこでも似たり寄ったりだろう。
仕事をリタイアした長い老後をどうするのかは大変な問題だ。
阪急の淡路駅なんかは、駅の西口に4軒も大きなパチンコ屋が並んでいて、それなりに盛況だ。
パチンコ屋のあるアーケード商店街の入口には細長いサラ金ビルが建っている。
一階から8階までいろんなサラ金が入居していて興味深い。
パチンコで金が続かなくなったら、ここで引っ張るのだろう。
このビルの下の方に入っているサラ金は無人の契約機をそなえた大手なんだが、上の階に行くほど、聞いたこともない名前の会社だ。
下の階でつまめなくなったら、上へ行くシステムなんだろうけど、わかりやすすぎてバカバカしいな。
パチンコであれ、なんであれ、金が続いて、楽しめればそれは個人の趣味趣向のことだから、なんの問題もない。
萱島駅周辺にはたくさんの立ち飲み屋がある。これらの店は夕方の5時や6時オープンで、客層は仕事を終えた労働者だろう。
われわれのように、早めに仕事が終わり、ちょっときこしめしたい人間にとっては昼のみ出来なくて困るのだ。
実は昼間からやっている飲み屋もあることはある。
それはカラオケスナックだ。ただこういう店はカウンターがあるばかりで、酒を飲みながらマイクで歌うシステムで、やかましいし、全然知らない人の下手くそな歌にも手拍子をせねばならず面倒なのだ。
では昼間からおとなしく酒を飲める店が無いのかというと、実は西口を少し行ったところに、今は潰れてしまったスーパーを中心にした小さな商店街があって、ここには朝からでも飲める飲み屋がある。
70くらいのおばさんがやっていて、いつも常連の人がたくさん飲みにきていて、たわいない話に夢中で、老後の暇つぶしにはもってこいの場所なのだ。
話疲れたら、きみまろのコンサートのテープを聴いてお口直しをすることもできる。