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古本屋日誌

2023-09-07 12:30:00

「月刊タイガース」の3月号巻頭は、西勇輝のロングインタビューだった。

 

 

西はバファローズからタイガースにFAで移籍して来た選手で、長年、10勝内外の勝ち星を上げる素晴らしいピッチャーだ。

 

今年32で、タイガースの中では最年長に入るベテランだ。

 

 

今年は調子の悪い時期もあって防御率も4点台と振るわず、当然批判されることもあった。

 

 

この点に関して西は次のように言う。

 

 

「勝ち負けで一喜一憂していたら多分鬱になってますよ。

 

だってみんなの生活がかかって、ピッチャーの責任で、四万人のファンからブーイングを浴びるんですよ。チーム九人でやっているのに、一人で責任を感じてマウンドに上がる。

 

そんな耐えられないことないですよ。だったら自分の仕事をできたと思って、次の一週間に行った方が、心は大丈夫だと思います。」

 

 

なるほど、今日も登板できてよかったくらいにして、結果は気にしないというのはよく分かる。

 

 

それにしても西も語っている通り、ピッチャーは他の野手に比べてストレスフルなポジションだ。

 

 

でもその反面、こたえられない楽しみもあるのだ。

 

 

投手の楽しみについて西勇輝は

 

「(甲子園の大声援は)一番の楽しみじゃないですかね。

 

 

マウンドで一人しか聞けないんですけど、あの歓声を聞いたら痺れますよ。

 

あのマウンドの歓声の凄さ、ファンの方にも味わってほしいくらいです。

 

 

だからピッチャーはやめられないですよ。その歓声を聞くためにも、マウンドに上がり続けることが大事なんです」と語る。

 

 

これも納得できる言葉だよな。

 

 

ピッチャーは全野手から嫉妬の視線を向けられるわけだよ。

 

 

そしてそれを全身で感じて、全能感に浸ることができる、唯一無二の特権的なポジションがピッチャーなんだよなあ。