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古本屋日誌

2023-08-28 19:34:00

『週刊ベースボール』が6月26日号でタイガース特集を組んでいることに気づいた。

 

 

早速購入して一読。

 

なかなか興味深い内容だった。

 

この号は6月14日の発行であり、つまりは今から2ヶ月以上前のペナントレースを踏まえて書かれているのだ。

 

 

評論家各氏が、無い知恵絞ってあれこれ予想するのが楽しいのだ。

 

 

中でも高木豊はタイガースの課題について次のように書く。

 

 

「私は打線のポイントは六番ではなく三番、すなわちノイジーだと考えます。

 

 

ここがつながるか、逆に途切れるか、不振でノイジーを外すことはあるかもしれないが、それでも三番・ノイジーの出来が今後のカギを握ると思います。」

 

 

バカだよなあ、全然違うよね。

 

 

また高木豊は今後のペナントレースについては「阪神を追いかけるのはDENA、巨人あたりになりそうですが、岡田監督は巨人、というよりも原辰徳監督は嫌だなと思っていることでしょう。それこそ百戦錬磨ですし、いろいろと大胆な手を打ってくる指揮官ですから」

 

 

 

これも評論家を名乗る人間として失格だろう。

 

 

この時期でも、戦力からしてカープがライバルになるだろうと考えるのが、ごく普通の考えだったからだ。

 

 

またライオンズの監督だった伊原春樹が面白い主張をしている。

 

伊原は『孫子』を学んだとして、指導者が冒してはならない五つのポイントを書いている。

 

 

その五番目「❺愛民『民』(選手)を愛し過ぎること。人情家は危ない。部下に同情し過ぎて肝心なことにも厳しくなれない」だというのだ。

 

 

伊原は、まともに勉強したこともない人間だろうから、知識教養に欠けるのは、やむを得ないがこれはいくら何でも馬鹿だよなあ。

 

 

『孫子』のいう「愛」は現代の我々が使う意味とは全く違う。

 

漢籍では「自分より下の者をいたわる」意味でよく使われる。皇室の「愛子」なんかもこの意味だ。これなら伊原の意味に近いかもしれない。

 

 

しかし「孫子』はそうではなく、「意味のない事にこだわり過ぎる」という意味だ。「割愛」の「愛」と同じ意味で使っている。

 

 

『孫子』は同情を批判したのではなく、庶民大衆をコマとして使う政治家の心構えを述べているわけだ。

 

 

だいたい単なる娯楽に過ぎないプロ野球ごときで、国同士が玉を取り合う戦争の話を適応しようというのか間違いだろう。