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古本屋日誌
タイガースは毎年開幕前に、『YEAR BOOK』というタイトルで監督や選手のインタビューに写真集、グッズリストなどをまとめた大判の本を出している。
その2023年版には、伊藤、岩崎、岩貞の鼎談が載っている。
ここで3人の中で1番の天然ボケはという話題になり、立ち所にそれは「伊藤将司だ‼️」とまとまる。
なんでもゴルフに行った時
岩貞「言葉をあんまり知らないんですよ。ドライバーで打って、僕の方がマサシより飛んだんですよ。それで僕がマサシに向かって『虚弱だな』て言ったんですよ。そうしたらこいつは、めっちゃ笑顔で「だれがクジャクですか』って」
(中略)
岩貞「僕は自分が聞き間違えたんだろうなってのが半分と、本当にクジャクって言ってるんじゃないかと思って確かめたら『え。あのカラフルな鳥ですよね』て素の顔で、『いやいや、虚弱って言ったの』て、言ったら虚弱って言葉を知らなかったんですよ」
「虚弱」はかなり難しい言葉だよな。
それに伊藤の人生で「虚弱」などと言われたこともなかろうから、馴染みもなかったのではなかろうか。
さて、伊藤は「これまでのプロ野球選手人生で一番のやらかしは❓」と聞かれてスケッチブックに「入団の時の〜」と書こうとして、まず「入」という漢字が思いつかない。
ようやく思い出したものの、書き順が逆。
さらに「団」がわからない。
伊藤「団は、えーと…」
岩貞「カタカナのロの中に。」
伊藤「あ、団子の団か。」
岩貞「団子で分かるんかい」
(岩貞が「団」をカタカナのロの中にと教えるのも面白いよな。くにがまえなんだけどね。)
伊藤は今シーズン、名だたるタイガースの先発陣の中で最も安定している。
つまり、ピッチャーであるのに言葉など要らないことがよくわかる。
伊藤の語彙に緊張とか、上がるというのはないのではなかろうか。
むしろ言葉など知っているから打たれるとも言えるのだろう。
岡田も5つの時に親から「目が悪なるよって、本は教科書以外読まんでええ」と教えられたと語っている。
その薫陶あって、彼は二塁手として、打者として大成したし、監督をとしてもきわめて有能だ。(岡田は受験勉強して早稲田に合格しているけどな)
でもこの程度で驚いてはならない。
かつて、ファイターズ、バファローズそしてタイガースで活躍した糸井嘉男は2月のキャンプインを目前にして、テレビで天気予報を眺めていた。
キャンプは暖かい沖縄で行われる。
糸井は「これは、あれやな、えらい寒いから厚手のコートやら手袋やら、帽子も持っていかなあかんな」と考えていろいろ防寒具を用意した。
しかし2月とはいえ、沖縄は寒くはない。
つまり、テレビの天気予報では沖縄は画面の都合で北の方、新潟より北に便宜上示してあるので、これを見た糸井は「沖縄て、えらい寒いんやな」と考えたわけだ。
バカだよなあ。
でもプロ野球で活躍するのに地理の知識などなんの意味も持たない。