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古本屋日誌
『日刊ゲンダイ』が8月1日付けで「岡田彰布徹底解剖」と題した臨時特別号を出した。
2003年の優勝の時は、朝日新聞社が週刊『阪神タイガース 栄光への全軌跡』と題したオールカラーの雑誌を10冊出したのをはじめ、文藝春秋も雑誌『number』で2回にわたり特集をくんだ。
また扶桑社も『SPA』で2回特集号、集英社も『SPORTIVA』で特集した。
それに比べると今年は『number』が一度特集したきりで、それも歴代のタイガース監督特集であり、岡田や今年のタイガースに的を絞ったものではなかった。
ようやく『ゲンダイ』での特集となったが、中身は岡田がこれまで『ゲンダイ』に連載してきたインタビューの再録が大半で、それも金本に監督を譲る時で終わってしまっている。
それでも、岡田のお喋りには興味深いところがある。
岡田の実家は玉造で紙加工の業を経営していて、タイガースのタニマチのような存在だったという。
「(藤田平は)とにかく豪快な人やった。俺が小学生の頃は若い選手をミナミのキャバレーに連れて行ったこともある。
そこで俺が舞台に上がって島倉千代子さんや水前寺清子さんの曲を生バンドで歌う。
歌い切ると、お店が褒美にビールを出してくれる。それを選手たちがグビグビやった。」というのだ。
2000本安打の藤田平に連れられて、ミナミのキャバレー(俺はメトロだと思うけどね、あの円形の巨大なキャバレー)に小学生が出向いて、店の皆さんにもおだてられて、迫り上がる例の舞台で生バンドを従えて歌を歌い、ビールをもらうわけだよ。
普通ならおかしな人になってしまわないだろうかね。
野球なんぞに精を出すのでなく、家業を継いで社長になって、こんな面白い遊びを毎日まいにちやりたいなあ‼️と思うのが人間というものだ。
ここが岡田のえらいところで、北陽から早稲田に入り、苦しい練習にも耐えてタイガースを優勝に導くのだから大したものだ。