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古本屋日誌
2023-07-24 09:53:00
スペンサートレイシーが主演の『折れた槍』は1954年の映画だ。
社会派の西部劇で、トレイシーが経営する牧場の牛が銅山からの汚染水を飲んで死んでしまう。
トレイシーは法に訴えて操業停止を求めようかとも思うが、それは迂遠なことだ、汚染水をすぐに止めないといけないと思い、息子たちとともに鉱山に乗り込んで施設を破壊する。
もちろんこれはやりすぎだとして裁判でにかけられて、トレイシーはイライラするのだが、この作品の白眉は親子の断絶だ。
トレイシーの長男は毎日牧場の仕事を16時間もやらされて、父親似不満を募らせて含むところがある。
親父はそれをまるでわかっておらず「お前はおれと同じことタイプだと思っていた」とか「そんなに牧場の仕事がイヤなら、出て行ったらいいだろう。俺がそうしたように」と言うのだ。
血を分けた親子のとはいうものの、親は子どもを理解できない、理解する能力がないことはしばしば起こる。