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古本屋日誌
このところ梅雨明け十日通り、極めて暑いし、雨が降らない。
タイガースは去年までのエースで、開幕投手でもある青柳を立てて下位チームに負けた。
予想通りやる気のない展開だな。
そこで思い出すのが、帝国陸海軍のことだ。
一ノ瀬俊也は、講談社現代新書の著作で、帝国陸海軍の将兵がサイパンやグアム、硫黄島で玉砕を強いられた際の心理をあれこれ書いている。
圧倒的な物量で攻め上がってくる米軍を前にしたとき、将兵は「こら、どない考えても不公平、不公正や」と感じていたという。
つまりうちとこは弾薬も乏しいし、飛行機も旧式だし、燃料も、数も足りない、だのに、米軍は何もかもが桁違いで、それをかさに攻めかかってくる。あまりにも酷いというわけだ。
この考えの根底にはアメリカにしてもイギリスにしても、全世界に好き勝手に植民地を広げて、やりたい放題してる連中に過ぎないという批判があるのだ。
そもそもの根本的に不公正な輩だよなあということだ。
そういう許し難い、不公正、不公平な帝国主義者ども(米兵のことだ)は許さない、命がけで戦うというスタイルになっていったのだ。
タイガースに戻ると、その戦力は、酷いものだ。
特に打つ方はまるでダメだ。
佐藤などストレートに詰まる2軍レベルの選手だし、ノイジーにしても、もう一人の外人にしても、到底期待できるものではない。
それに比べてカープなんかピッチャーも、素晴らしいし、打つ方はタイガースの10倍くらいの破壊力を持ってるし、またちょっと前に3年も連続で優勝して、また今年も優勝しようというんだから、まさに、やりたい放題だ。
カープはつまり完全にアメリカ帝国主義なのだ。また、イギリス帝国主義でもある。
こんな不公正なカープに対して、弱小で、力もなく、才能もない、タイガースが挑もうというんだから、土台無理がある。
だから、タイガースが負けてしまうのは、全然不思議ではない、当たり前の話だ。
それでも、見てる方は、ストレスになる。
他人がやっていることなのに、その悪影響をこちらが被るのは根本的におかしな話だ。
そんなことくらい、勿論よく理解しているのだが、それでも、何かの拍子に、イライラしたり、気が滅入ることもある。
こういう時は仕事に精出すに限るね。
まず、お客さんのところに買い取りに出向いて、いい本を譲ってもらう。
この時にタイガースを使うことができる。
お馴染みのお客さんは、俺がタイガースの試合を見に行ってるのをよく知ってるので「またあかなんだね。」とか言ってくるから、「せやねん、もう毎日毎日が地獄のようでたまりませんわ。(もちろんタイガースごときで、おれの日常が変わったりするわけがないけど)」と応じる。
すると「気の毒やさかい、ここらへんのやつ持って行ってええよ」と気を遣ってくださる。
実にありがたい。