Welcome

古本屋日誌

2023-07-13 23:47:00

小堀桂一郎が、昭和57年に書いた『宰相 鈴木貫太郎』は大宅賞に輝いた傑作だ。

 

要するに天皇が聖断を下して戦争をおわらしたなどという戯言を、資料を博捜して否定する本だ。

 

 

鈴木貫太郎は2.26で銃撃されて重傷を負った帝国陸軍の将校だ。

 

その、鈴木が戦争を終わらせたのだから興味深いよな。

 

例の昭和20年の、ルーズベルトの病死の際、鈴木は「謹んで哀悼の意を表します」とコメントを出していて、これがまず、すごい。

 

 

ヒトラーなんかは小躍りして「戦争の帰趨に大きな変化が、間違いなく起こる」などと言っていたわけだからね。

 

 

鈴木貫太郎は、戦争を終結させる布石としてこの発言をしたのではなかろうかとも思えるのだ。

 

だって、当時の新聞は押し並べて「鬼畜米英」なんだからね。

 

もちろんこれが大日本帝国お得意の二枚舌戦略なのかもしれないけどね。大衆には「鬼畜米英」、インテリに敗戦をゆうというやつ。