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古本屋日誌

2023-06-20 16:07:00

エスカレーターは右に立って、左を開けるのが国際的にはよく行われている。

 

左側を急ぐ人が上がったり、降りたりするのが日本では見られる。

 

 

しかし例えば香港では人々は向かって右に立ち止まって、左を空けているが、その左側を歩く人はほとんど見受けられない。

 

 

これは香港の人たちがのんびりしているからではない。

 

 

そもそも、この地のエスカレーターの速度がすごく速いのだ。

 

日本の倍くらいはあるのではなかろうか。したがってさらに急ぐ必要もないから、みんな大人しく立ち止まっているのだ。

 

だから日本のエスカレーターも、速度を上げれば、駆け上がろうとする人も減るのではないか、と昔からよくいわれている。

 

 

さて、このシステムは大阪ではやはり右に立つのだが、京都の人たちは左に立つようになっている。

 

これは東京と同じスタイルなのだが、京都の人は東京の真似がしたいわけではない。大阪のシステムが嫌とみえる。

 

 

京阪電車の三条駅は、地下通路で地下鉄東西線とつながっている。

 

 

京阪の三条駅のエスカレーターはもちろん大阪風の右に立つシステムなのだが、それを上り切って少し地下通路を行くと東西線なのだが、ここのエスカレーターは見事に、先ほどとは反対に一様に左に立っている。

 

 

桂米團治は以前、京都の人は「上方」という表現を極度に嫌っている、これは「上方」=「大阪」と考えているからだ、京都市内で「上方」うんぬんの表示を見たことがないと言っていた。

 

 

いうまでもなく、「上方」は京都と大阪を指す古くからの表現だ。それなのに米團治によれば、京都では大阪だけをさすが言葉になっていて、そのため毛嫌いしているというわけだ。