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古本屋日誌
古本屋を悩ますことの一つは書き込みのある本だ。
例えば日本一の古本屋である『ブックオフ」は本の管理が甘い。
買い取る時も、買い取ってからも、コンディションのチェックをやっていないのではなかろうか。
ちょっと見たらわかるようなマーカーでの線引きや書き込みが見過ごされていて、売値として通常の高値が付いている。
レジで「これ線引きあるけど、安ならん❓」と聞いてみたら「あーすみません、110円でどうですか❓」てなことになるのだが、商売人としては問題があるようにも思える。
商品に欠陥があるのに、気づかずに売ろうとするのは商売人の沽券にかかわる。
ブックオフは買取では、全国一律の価格表を持っていて、バーコードを手持ちの機械でスキャンしたら5円とか10円とか表示される。(もちろんもっと高い値段もあるのだろうけど、俺の経験ではそんな感じの買取価格だ)
俺は通常、ブックオフの古川橋店に買い取りにきてもらうのだが、査定を拝見していると、予想通り本の状態は見ていない。
また買取後も、以前は汚れた小口を研磨したりしていたが、この頃はやっていない。
つまりそれだけたくさんの、きれいな本が集まってくるので、いちいち手間暇かけて整える必要もないのだ。
確かに線引きのある本は1000冊の中に1冊くらいのような感じだから、その0.1%を気にするよりは、売り場の整理整頓に時間をかけた方がいいという判断なのかもしれない。
この辺はこれまでの古本屋の感覚とは全然違う。
伝統的な古本屋は商売人としてちゃんとしたモノを扱いたいとの思いから、何回も本をペラペラめくって、状態のチェックをしていた。
例えば、大阪を代表する古本屋の天牛書店は丁寧に状態のチェックをしている。
書き込みのある本はその旨、値段のところに明記して、安く売っている。
一度店員の安藤さんに「線引きて、ようわからんでしょ。どうやって見つけるの❓」と聞いたことがある。
何百ページもある本で、そんなに簡単に線引きのページがわかるのだろうか。
お答えは「線引きのある本はね、何となく雰囲気があるのよ。違和感がある」
そう言われてもね。