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古本屋日誌
日本最高の古本屋であるブックオフを論じた谷頭和希の『ブックオフから考える』が出た。(青土社)
ブックオフは1990年の創業だが、そのきっかけは創業者の坂本孝が、ある日、相模原市の国道16号線を走っていたら、人だかりができている店がある。
近寄ってみたら古本屋だったのだ。坂本は瞬間的に「これは商売になる、もっと店を明るくして入りやすくしたらビジネスチャンスになる。すぐに30店舗くらい出せる」と思ったというのだ。
すごいよね、才能のある経営者て。
以上がこの本から得た情報だ。
それ以外にはブックオフから文化の発信があるとかいう意味のない話が書いてあって、なんとも苦笑するしかない内容だ。
それはさておき(ここからは俺の持っている情報だ)初期のブックオフは仕入れに苦慮していた。
ゾッキ本を扱う問屋からB本(つまり売れ残って本屋から返品された本、つぶしにされてしまう)を買い取って安値で並べていた。
これは別にブックオフが新たに発見、開拓した仕入れルートなんかではなく、元々普通に古本屋がやっていたことだ。
ゾッキになる本は弱小出版社が版元のもたくさんあって、売れ残っている本もいっぱいあって、楽にいくらでも仕入れられた。
時にただ同然で仕入れたゾッキ本が高騰することもあったから、古本屋はそれも見越して仕入れていた。
さてブックオフだが、小口に焼けがあったり、汚れのある本は、例の研磨機できれいに削ぎ落として店舗に並べていた。
この研磨作業は現在のブックオフでは実施されていないと聞いた。
昔は入ってくる本の量も限られていたので、汚い本も受け嫌わず買い取らざるをえなかったのだ。
しかし、今はいくらでも本が入ってくるので、汚い本は買い取らないようにして、そのまま店頭に並べられるこぎれいな本だけ買い取るわけだ。
仕入れに苦慮していたのは同じような古本屋チェーンの古本市場も同じだ。
ここは岡山で創業したのだが、さすがに岡山だけでは本をたくさん仕入れられず、わざわざ大阪の業者の市に来て大量に本を買っていた。
大阪では天地書房が、大量の本を市で仕入れることで有名だったが、そこへ岡山の古本市場が加わり、取り合いになって相場が上がったと言われている。
その古本市場も今では自前でいくらでも本を調達できるようになっている。
今のブックオフの仕入れだが、クズ屋(つまり廃品回収業者)からたくさん本を仕入れている。
以前は、回収業者は街中の普通の古本屋に持っていっていたのだが、その手の古本屋は潰れてしまい、どんどん数を減らしてしまっている。
それで業者はブックオフに持っていっているのだ。