Welcome

古本屋日誌

2023-05-27 00:16:00

小山力也はリーマンをしながら、全国の古本屋を巡り、そのルポを書いている奇特な人物だ。(名前は竹内力也に似てるよね)

 

 

東京圏在住で、神田をはじめ東京、埼玉、横浜などの古本屋探訪記があるのはわからないでもないが、北海道から沖縄まで全国の古本屋に時間をなんとか捻出して訪ね回るわけのわからないパワーにはあきれるばかりだ。

 

 

その小山が、2015年に原書房から出した「古本屋ツアー・インジャパン それから」(2冊目ということだな)には、はるばる神戸の古本屋に出向く話がある。

 

 

「木曜夜十一時新宿発の夜行バスに乗り、いざ神戸へ!

 

おそろしく窮屈なシートに身を沈ませ、遮光された車内に身を沈ませ、それでも外灯の光がカーテンの隙間を潜り抜け、貧弱なミラーボールが回っているような、長い長い夜の七時間。

 

そして朝を迎えたら、それはまるで外界から隔絶された護送車のようで、事故渋滞に巻き込まれたりしながら、刑罰のような、さらに長い五時間の道のり、都合12時間かけてたどりついた神戸は、燃え上がるような灼熱で身体を包み込んでくれたのだった」(これは2013年8月13日の記事なのだ)

 

 

バカだよなあ、12時間もかけてよく古本屋に行くよなあ。(この時小山はもう40過ぎなんだけど、夜行バスで行こうと思うのがすごいよね。)

 

でも「護送車のよう」とか「燃えあがるような灼熱」「貧弱なミラーボール」とか比喩が面白いね。

 

特に、俺はこの「護送車」のところが気に入っている。

 

12時間も貧相なバスに監禁されて連れ回され、自分ではなんともしようがないんだから、まさに逮捕されて検察庁まで連行される犯罪者そっくりに見えたんだろう。ひょっとして覚えがあるのかな、てなことも思ったよ。