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古本屋日誌
2023-05-20 11:38:00
日能研関西(中学受験の進学塾だ)で算数課のマネージャーだった酒井が過労死した件を考えている。
彼はいろんな面で相手の考えることを予想して、気を遣って話すタイプの人だった。
日能研関西に来る前は京都に本社のある京都進学教室に勤めていて、近江八幡校、長浜校の校長をしていた。
滋賀県は都心ではないから、移動手段として車が必要になって、新車を買う。
「ええ車やなあ、なんぼしたんや❓」と尋ねたら「150万」というから「ローンなんぼくらい払てんの❓」
「キャッシュで払ったよ」という。「えーそないにぎょうさんの金貯めとったんかいな。ちょっとも知らん」てなやりとりをした。
しかしこれは嘘だった。
酒井が亡くなってから、母親に会う機会があって、この新車の話しをしたら
「須崎さん、あれは全部出したんです、私が。そんなお金もってないですよ」と言うのだ。
つまり母親に払ってもらったけど、それを友人に正直に言うのは抵抗があったということなのだ。
彼の頭の中ではそんなことを喋ってしもたら、「なんやそりゃ、親がかりであかんやん」てなことを言われると危惧したのだ。
俺の正直な反応は「えーそりゃええなあ。わしの親なんか破産して、家も銀行に取られてなーんもないわ」なんだけどね。
つまり酒井は相手の反応を読んで、予想して喋る人間なんだということが言いたいのだ。