Welcome
古本屋日誌
今日は朝から晴れ上がり暑い。
しかし9時過ぎには京阪電車の神宮丸太町に着いて、葵祭の行列を見た。
四年ぶりの実施であるし、これまで一度も目にしたこともないので、後学のために京都御所に設けられた有料観覧席(三列目、3500円)を予約した。
10時半に行進がスタートするのだが、少し風はあるものの、強烈な日差しだ。
有料席に入る時に渡された袋にはパンフレットの他に冷タオルと称する、細長い濡れタオルが5本入ったものもあった。
お客さんはほとんどが高齢の女で他には外国人もかなりいる。小学生や中学生はさすがにいないな。
俺は三列目だったんだが、やはり一列目がいいよな。
また行列の説明のアナウンスが流れるのだが、御所を出発した時点で説明がされるのに、俺の座っている席は御所の一番南、10番のシートなので、目の前には何にも現れておらず、よくわからない。
10番シートの三列目、すぐ横にはフランス人の女が座っていたが、(これは何人だろうと思って俺が聞いてみたのだ)ずっとスマホをしている。
その女のすぐ前2列目には二人の婆さんが腰掛けていて、日傘をさした。
あまりの日差しに我慢できなくなったのだろうし、まだ行列の行進も始まらない時刻だ。
周りの婆さんがたも傘を広げているのがたくさんいる。
ところがよくあることなんだが、日傘のとんがった金具がフランス女のおつむにこっつんこしてしまった。
「あーごめんね〜あたってもうたね。」と婆さんは謝るんだが、フランス女はなんとも言わない。
婆さんは日傘をさしかけてること自体嫌なのかと思って「あのね、これは行列始まったら閉じるよってな、気にせんといてや」と言うのだが、それでも無言。
さらに婆さんは「この傘はな、おっけぃさかい、あんたのおつむもかぶさるよってな、ちょっとの間、涼しなるで」と傘の柄を斜めにして、フランス女にさしかけてやっていた。
日本人であろうとフランス女であろうと、若いやつは無粋、つまりバカだよな。
行列に参加する大宮人は皆頭にフタバアオイをさしている。
子孫繁栄の印だ。
フタバアオイは花をつけた後、おおきな実を成らせるのだが、非常に重たい種で風に吹かれて四散するようなことはさらさらなく、親のフタバアオイのすぐ下に落下してまた新しい芽を伸ばす。
これがいいんだよなあ。
親と寸分かわらない規模で、昔と同じところで、同じように栄える、これが葵祭のポイントなのだ。