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古本屋日誌
昨日は甲子園で、スワローズ戦を見た。
いつもは仕事をして、阪神電車の新在家から行くのだが、縁起を担いで、西宮北口から今津まで行って阪神電車に乗り換えた。
また前回は買取をした本をコインロッカーに入れず、わざわざ球場まで持ち込んで負けたから、今回は縁起は考えて全てコインロッカーに入れた。
さらに靴も前回はオレンジのスニーカーだったが、縁起かついで、それは処分して、新しくこうた黒いトラッキングシューズにした。
ズボンも前回の黒いのは、やめてあたらしくユニクロでこうたグレーのやつに変えた。
ということで、伊藤がいいピッチングで期待通り。
また案の定、佐藤は今回も全然打てず、とりわけ、最後2打席ともファーストゴロと無様だった。
コロナ騒ぎが終わり、声出しも解禁となり球場入り口では選手別の「応援歌」の歌詞カードが配られていた。
球場近くのイオンは改装工事中なんだが、ここの地下一階にはくまざわ書店があって、なかなか魅力的な品揃えだ。
単行本のセレクトがいい。
去年中央公論社から出た決定版の『私の昭和史』や最近の本では『ある行旅死亡人の物語』がある。
この本は共同通信の記者をしている武田惇志と伊藤亜衣のノンフィクションだ。
大阪の場末の、家賃が三万くらいのアパートから孤独死した70過ぎの婆さんが見つかった。
ところが、その部屋の金庫には3400万を超える現銀が残されていた。
さらに北朝鮮とのつながりを示すかもしれない星マークや暗号らしきものも見つかった。
婆さんは勤めていた工場で事故に遭い、右手の指を全て欠損したのに、労災の申請は辞退していたとか、歯医者に通うのも通常の保険診療ではなく、もぐりの保険の効かない医者に通っているなど不審な点も見られた。
著者はあれこれ身辺を探るのだが、結局北の工作員だともスパイだとも、なんといえない話になってしまう。
警察で事情を聞いても「この婆さんは75なんやろ、例えば40年、真面目に働いてな、毎年80万くらい、つまりな、毎月7万くらい貯金してたら、そんくらいなるやろ。家賃は安いとこなんやから出来へん話ちゃうわな。その程度の金があるのは何も不思議はないで」と言われてしまうのだ。
確かに警察のゆうのもわからんではないけど、それは単に3400を40で割り算してるだけで、そんな上手いこと人生というものは運びませんよね。