Welcome
古本屋日誌
自営業は全ての業務を自分でこなすので、コスト意識が希薄になりがちだ。
2日前の京都行きのコストを計算してみた。
まず金の面、トヨタレンタリースで普通車をかった代金が7000円、ガソリン代が1080円(満タン返し)
本の代金が4000円、先輩へのお礼が1万円、飲食費が昼は2500円、おやつで1500円、晩の飲食費が7800円。
合計30000近い。
次に所要時間だが京都、寝屋川の往復に4時間、積み込み作業などに30分。
合計4時間半。俺の時給を1000円としたら4500。
この後、本はネットにあげないといけないので、写真を撮ったり、その前にコンディション確認や汚れを取る作業もしたりする。
冊数は大型本が40冊くらい、雑誌が250冊くらいだから、一点処理するのに5分として、合計25時間くらいかかることになる。
もし自分でやるとなると、時給1000円としても25000円要ることになる。
さっきの4500円と合わせると29500円必要となる。
従って今回はどんなに少なく見積もっても必要経費は59000円くらいだ。
だから売り上げは、この倍くらいはいかなくては意味がないのだが、どう考えても無理だな。
結局自営業者は自分の人件費をないものと考えて商売を続けていくケースが多い。
この時の心理は(これはおれの店だから仕方ない)とか(人にやってもうたら、楽やけどコストを考えるととても無理だ)とか(こんな体たらくではとても商売をしてるとは言えない、完全なボランティアだな。本好きのお客さんの奴隷だ)とかではないのだ。
こういう少なくとも合理的な発想は全く出てこない。
(明日までにネットへの登録やっとこう)(早よせなあかんな)しか思わない。
こんな話をくだくだしているのは、日能研関西のことがあるからだ。
この会社は中学受験の進学塾なんだが、これまで少なくとも、2回過労死事件が起きている。
1回目は2000年の1月の算数課のリーダー(課長のこと)だった酒井が、くも膜下出血で亡くなったことだ。
酒井は倒れるまでの53日間、休みをとっていなかったのだ。
俺は管理職になったことはないから、中間管理職の状況はわからない。
ただ中間管理職も自営業者みたいな心理になるのかなと思うのだ。仕事が次から次へと溜まってくる。
それを部下に割り振るのだが、例によって出来の悪いのもいるから、遅々として進まない。
合理的に考えたら労働時間内にこなせない仕事を出してくる上がバカであるのは間違いない。
また仕事もできないのを押しつけてきて、締め切りを守らせようとする上の連中の管理能力の欠如、人を見る目のなさは呆れるほどだ。
しかし、なかなかそういった合理的な発想にはならないのではないのか❓
まるで自分の会社であるかのように、不思議な感覚に囚われて、粛々と業務をこなそうとするわけだ。