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古本屋日誌
2023-02-27 13:06:00
伊藤博敏が講談社から『同和のドン』を出した。
自民党系の部落解放運動組織のトップだった上田藤兵衛の伝記だ。
全て実名で書いてあるとのことで、発売前から評判だったが、一読してつまらない本だった。
安藤昇の本のような爽快なギャングの話ではなかったのだ。
つまりは、ヤクザの抗争史や政界の裏話でしかなく、それに関しては、いくつも専門の雑誌がある。
興味のある人はそれらを日頃から読んでいるだろう。
俺はそんなものには全く興味がないから退屈でしかなかった。
またエセ同和の利権の話も書いてある。
でもそんなネタは、かなり前に宝島社から2冊も『同和利権の闇』と題して、しっかりした本が出ている。いまさらおんなじことを書いてもらっても仕方がない。
ただ少し興味を惹かれたのは上田の出自だ。
なんでも京都の山科の竹鼻の被差別部落だそうだが、彼の家は代々天智天皇の墓の守をする任務についていたという。
つまり陵戸というやつなんだろう。
奈良の明日香村にも天武、持統天皇の陵戸だという家があって、その地位を誇示するものとして長槍が鴨居にかけてあった。(NHKの特番で見たのだ)
陵戸は墓の管理をするわけだから、日常的に古墳の敷地内に入って手入れをしていたはずだ。
その地位が特権的なものであり、大王の霊ともコンタクトできる才能を代々受け継いでいるのだぞてな、プライドはないのだろうかね。
それがあったら詳細な陵墓の記録や管理日記が家に伝わっていても不思議ではないと思うのだ。