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古本屋日誌
2023-02-16 09:25:00
以前はいろんな百貨店が古本市をやっていた。
その中には骨董品である肉筆浮世絵を扱っている時もあって、豪華な目録が発行されていた。
堺筋にあった三越のは有名で、浮世絵のカラー写真に加えて著名人のエッセイも載っていた。
その中に例の福富太郎のものがある。
福富は全国で巨大なキャバレーを経営して、巨万の富を築くかたわら、美術品のコレクターとしても名を馳せた人物で、少し前にはハルカス美術館でコレクションの展覧会も開かれた。
そのコレクションはレベルが高く、北野恒富、鏑木清方、高橋由一の名画がたくさんある。
つまり審美眼に関しては、大半が無知蒙昧なバカに過ぎない財界人の中では例外中の例外なのだ。
その福富太郎が肉筆浮世絵(つまり美人画のことだ)について次のように言う。
「長らく病を得て入院を余儀なくされていた時、病室の傍に浮世絵を掲げて、飽きることもなく眺めていたら生きる力を与えられた」
そうなのかなあ。浮世絵の美人画て、果たして美人に見えるだろうかね❓
伝統的な引き目、鉤鼻、瓜実顔の様式美にとらわれて、全然魅力はないけどなあ。