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古本屋日誌
昨日から河原町三条下ルの丸善の地下二階で『へんちんなんまへーん』と称する小規模な古本市が始まった。
見てみるとSFの文庫本をたくさん出している古本屋がある。
なんでも近鉄の宇治山田駅近くにある「ぽらん」という店で、創元推理文庫の「神の目の小さな塵』上、下二巻が12000円で出ていた。
この本は少し前までは100円とか200円くらいで売られていたものだが、ごく最近amazon価格が急騰して、まさに12000円くらいになっているのだ。
理由は不明だ。
また、通販ならわざわざ遠隔地に重たい本を運び込む労を煩わすこともないのだが、そこをあえて、古本市に出品するのは立派だよなあ。
実際に手に取って本を読む見てもらおうという配慮が感じられる。
丸善の京都店は、老後の娯楽の一つの形を提案してはいるといえるのだ。
店は11時オープンと遅めだが、まったく寒さも暑さを感じない快適な地下1、2階の広大な空間に大量の文芸書や洋書を備えている。老人に寒さは禁物だ。
椅子もあってゆったり本を楽しむことが可能だ。老人は足腰が弱っている。
ハヤシライスと梶井基次郎ゆかりの檸檬をかたどったスイーツを売りにした豪華な喫茶店もあるから、本にあいたらここで休むことができる。
今どき、梶井基次郎の『檸檬』に興じたり、崇め奉ったりしてるのは年寄りだけだ。
季節ごとに、ほぼ一か月にわたって小規模だが古本市も開催し、新刊だけでは満足できないお客さんの要望にも応えている。
本で趣味心を満喫したら、河原町通りに出て、斜向かいの『アサヒビヤホール』に出向く。
京都随一の繁華街(大阪なら心斎橋筋であり、東京なら銀座だ)をゆく人の波を楽しみながらうまいビールとあてを楽しめるわけだから、大都会はパラダイスだよなあ。
銀座は地価が高騰して、ずいぶん前からビルの一階で気軽に、うまいビールやら寿司やらお菓子やらを楽しめる店はない。
心斎橋筋や河原町にはいくらでもある。
これは京都や大阪の最大の魅力なんだけど、地元の人はよく分かってないのが実に不思議だ。