Welcome

古本屋日誌

2023-01-19 17:34:00

村上春樹はノーベル賞候補と言われて実に久しい。

 

 

三島由紀夫はあのような右翼的言動で知られたから、いくらなんでもノーベル賞は無理だったろうけど、村上春樹はそのようなファナティックな言動はないし、海外での浸透を考えたら妥当なところだ。

 

 

ただノーベル文学賞は毎年だいたい1人だけだから、地域別に何年に1人てな感じで割り当てがあるように思うのだ。

 

 

日本人では川端康成、大江健三郎、カズオイシグロがそれぞれ20年程度の間隔で受賞しているから、20年に1人ということではなかろうか。

 

 

そうなるとイシグロが受賞して、まだ大して経ってないわけで、村上春樹の受賞はないような感じだ。(そもそもカズオイシグロに受賞さすのがよくわからないけどな)

 

 

それでも村上春樹の本はかなり高騰している。

 

俺が見たところでも「1973年のピンボール」や「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の初版、帯付はコンディションがよかったら、一万円くらいはするようだ。

 

 

いずれも刊行から、30年以上経過しているから、箱の背などに焼けがくるのは仕方ないように思えるが、世の中にはどんな保存方法をとったのかは定かではないけれど、まるでタイムマシンでも使ったかのように、一切の焼けがない、帯も完璧なやつを持ってる人がいる。

 

 

しかしこんなきれいな本はもはや読む対象ではないよな。

 

 

慎重に扱っても帯が切れてしまったり、読み癖がついてしまったりしては、ハルキストとしては忸怩たるものがあるだろう。

 

 

ようやく手に入れたコンディション良好の本はラッピングして冷暗所に保存して、読むときは新潮文庫や中公文庫のにしておくことになろう。

 

しかし、冷暗所に保存してある本とは別に、またいいコンディションのハードカバーを手に入れるマニアもいるのだ。

 

というかハルキストなら「中国行きのスローボート」初版帯付を5冊とか「1973年のピンボール」も10冊というのは当たり前のことだろう。

 

 

そうなればもう帯が切れようが、箱に歪みが生じょうが、お構いなしに寝転んで初版の完全本を読み尽くす贅沢を味わうことができよう。