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古本屋日誌

2023-01-13 17:17:00

雑誌『新潮』の最新号は哲学者で作家の千葉雅也の長篇が一挙掲載されている。

 

 

千葉は講談社現代新書の『現代思想入門』も話題になっていて、知名度もあるので、この雑誌も発売当初からよく売れていて、例えばジュンク堂では都市部の店舗では早々と売り切れになった。

 

 

 

それはさておき『新潮』には大塚ひかりの「嫉妬と階級の源氏物語」という連載が載っている。

 

 

今月号は桐壺更衣への嫉妬の考察でなかなか興味深かった。

 

 

平安時代中期には弱者へのいじめが常態化していて、無能や不運は自己責任と考えられていたという。

 

 

その例として『枕草子』にある、言動がおかしな源方弘を笑いものにする話が挙げてある。

 

 

本人のみならずその供のものも呼び寄せて「なんでこんな者に使われているの?どんな気持ち?」と人々が笑いものにする。

 

大塚によれば「現世の幸不幸は前世の善悪業の報いと考えていた」そうだ。

 

確かにそうなると自己責任となるよなあ。

 

俺としてはそこまで意地悪にならなくてもいいんじゃないのかとは思うけどね。

 

もともと力のない人はいくらでもいるのだから、そんな人と競争しても勝つのは当たり前だし、どこが面白いのかよくわからない。