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古本屋日誌
2022-12-29 20:30:00
向井透史の『早稲田古本劇場』があまりに面白いものだから、調子に乗って彼が2006年に未来社から出した『早稲田古本屋街』も通販でこうて読んでみた。
この本は戦前からの早稲田古本屋街の歴史を書いたもので、店にやってくる客とのやりとりをテーマにしたものではなかった。
このへんが通販の問題点で、実店舗なら手に取って立ち読みができるので、間違えて買うことはないのになあ。
タイトルと著者に惚れこんでこうてしまう通販はまだまだ改善すべき点が多い。
ただこの本で驚いたのは、昭和50年(1975年)あたりまで東京の古本屋は皆、仕入れに苦労していたということだ。
なかなか本が仕入れられないから、店舗の通路に山積みなどということはなく、朝一番の店員仕事は、通路に水を流して掃除することだったというのだ。
また古書会館の交換会で本を仕入れるときも、大した量ではないので、店員が風呂敷を持参して運んでいたともある。
今は大きな、2メートルは高さがありそうなカゴに何倍も本を持ち帰っているという話だから隔世の感があるよなあ。