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古本屋日誌

2022-11-24 22:32:00

このところリタイアしてから古本屋の店舗を開業する人がかなりいる。

 

若い頃から本が好きで時間を見つけては古本屋や古本市に通い、蔵書も数万という人が多い。

 

普通の古本屋、つまりプロのそれの場合売る本は業者の市で仕入れることも多いから、焼けがかなりあったり、歪みや帯の欠損があったりもして、それなりのコンディションだ。

 

しかしリタイア組の場合は、全部自分の蔵書で、一度も人手に渡ったこともなく、保存にも気をつかい、帯やカバーもとてもきれいだ。

ただ多くの場合、店は自宅を改装してやっていて、目立たないし、客足も伸びない。

「年金があるし、ここは持ち家やさかいかまへんねん。これだけ{古本屋の売り上げだけということ)で飯食わんなんなったら、こんなもんやっとられへんけどな」

とか「ここはな、あんまりお客さんけーへんねん。ときどき吉祥寺とか中央線沿いの古本屋に遊びに行くねんけど、客もようさんくるし、そらもう全然違うで」

とか嘆く人もいる。

 

ただ一方で観光地にあえて出店してるリタイア組の古本屋もある。

 

店主の趣味は渋い文学書なんだが、観光地の店では、えほん、旅行本、山岳本、動物の本、料理本、編み物の本、時代小説や雑貨なんかも扱っている。

 

また座って読めるスペースを設けたり、「店主おすすめ本」と称して本のカバーの上から見えないようにラッピングした、中身は開けてからのお楽しみてな企画もやったりしている。

 

老後な楽しみとしての古本屋だから、自分の気に入ったものだけを細々と売っていくんだというのも素晴らしい。同好の士が集まって友人関係も広がるから、楽しみも増すというものだ。

 

また少し商売っけを出して、利益を追求するのも楽しいだろう。

 

老後の資金や時間に余裕があって、やらかすのが好きな人もいるからだ。