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古本屋日誌

2022-11-19 12:35:00

このところ古本屋の閉店が続いている。三ノ宮の「カルボ」、梅田の「汎書店」、京都の「津田書店」、千林大宮の「尚文堂」など。

 

また閉店はしないが、京都の「梁山泊」が街中から大津の比叡平に移転したり、天神橋筋の「駄楽屋」は同じビルの一階から三階に移転したりしている。

 

 

理由は店をやるメリットがあまり無いことだろう。

 

固定費や人件費が必ず請求されるのに、売上はコロナ騒ぎもあって低迷している。それに対し、通販での売り上げは好調だ。

 

つまり店舗など閉めて、安い倉庫をレンタルして通販に切りかえた方が効率がいいということになる。

 

その中で一箱古本屋という経営スタイルがある。

 

大阪では文の里の「みつばち古書部」、阿倍野の「七味」がそれだ。

 

いずれも本を出品する人を、本箱一箱につきいくらいくら出してもらう契約で募り、運営していくスタイルだ。

 

例えば一箱につき月に5000円、売上の5%を納めるという感じだ。

 

このスタイルならとりあえず毎月安定して資金が入ってくるメリットがある。出品者が10人なら毎月5万、20人なら10万だ。

 

これは実にありがたいことなのだ。

 

 

古本屋の店舗を新しくやる場合、当初はなかなか周知されないから、客も来ない。

 

 

なんとか盛り上げようとイベント(読書会とか、人脈を駆使して著者を招いたりとか)を企画したりもするが、手間もかかる上に、そんなにいくつも打てるわけでもないから、尻すぼみになってしまう。

 

 

その欠陥を補おうと考え出されたのが、一箱古本屋システムなのだ。

 

 

ただ問題もある。

 

店の立地が繁華街でないことが多い、そのため客は時代小説やベストセラーを求めているのに、売っている古本は古い文学書だというミスマッチが起こる。

 

また価格がネットのそれになっていて、明らかに割高なのに、気づかず販売を続けてしまい、ほとんど売れないことも起こる。

 

店主が本の補充に熱心でなく、いつ行ってもおんなじ本なので、すぐに飽きられてしまう危険がある。

 

店主はリタイア組で、のんびり商売したい、売れても売れなくてもいいやという姿勢の人も当然含まれるからだ。