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古本屋日誌

2022-11-07 12:25:00

三密堂書店は占いの本を専門にしている古本屋だ。

 

時折、可愛らしいイラストで表紙を飾る目録を出している。

 

その5月号には次のような本が載っている。

「針占い、こうして見分ける男女の性別、牧野谷栄一、昭和56年、6600円」

 

「悪魔の占い、イザベラ・F・ミチコ伝聞、小学館、平成3年、3300円」

 

「現代病占百科、新しい病気占い講座、坂井宏通、修学社、昭和62年、3850円」

 

世の中にはいろんな占いがあるもんだな。

 

当たるも八卦、当たらぬも八卦。そういうものだろうが、それにしても変わった占い方だよな。興味そそられる。

 

さて、作家の円居挽が「捨てられない人」というエッセーを同じ号に寄せている。

 

円居は親もモノを溜め込むタチの人で、自身も捨てられない。

 

「おまけに仕事柄、出版社から献本を受ける。文庫本や単行本ならまだいいが、雑誌は毎月やってくる。(中略)

 

一年分積み上げると子供ぐらいの質量になる。

 

そうした雑誌類をある時までは定期的に縛って捨てていたのだが、ある時からそういうのが面倒になって廊下に放り出すようになった」

 

 

しかしこの後、自宅マンションのメンテナンス工事が行われることになり、ついに意を決して片付けることになる。

 

「空間を占拠している雑誌をひたすら縛り、作業スペースを確保していく。そして後はひたすらもう要らない物をゴミ袋に放り込んでいく……。(中略)

 

工事が始まるまでの三日間、マンションのゴミ捨て場との往復を繰り返した。(中略)

 

ちなみに片づけの顛末だが三日間ゴミを捨て続けたごそれでも終わらず、結局は業者の人を片付け中のゴミで散らかった部屋にあげることになった。

 

業者の人が室内を見た時、まるでゴミでも見るような視線を私に向けたのは言うまでもない」

いやもう、これはもったいないね❗️

 

ゴミ屋としての本性がむくむくと俺の中で起き上がって、切歯扼腕、残念無念。