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古本屋日誌

2022-11-01 11:39:00

古本市は初日に行く人が多い。

 

古本屋の方も初日にいい本を並べることが多いから、お目当てにで会える確率が増すということだ。

 

しかし皆考えることはおんなじだから、初日は大変な人出でどの店の本棚も人だかりができて、ゆっくり選んでいる余裕はない。

 

本棚に目を凝らしてお目当ての本を探していても、横手から人がどんどん近寄ってきて、自分が探している本のあたりをチェックしたがっているのがわかる。

 

場所を譲らず、いつまでも頑張ってる人もいるけど、精神的に疲れるから、勢い集中力も途切れがちで、本をみすみす見逃してしまうことにつながるわけだ。

 

面白い本や興味深い作品はいくらでもある。

 

人類が文字を生み出して5000年以上経っているわけだから、自分の知っている本なんかたかが知れてる。

 

だから古本市は初日でなくても、2日目、3日目で十分楽しめるということだ。

 

人が少ない分、ゆっくり本に目を通すことができて、内容も把握できるのだ。

 

 

今日3日目は月曜日で、百万遍の人出は少なくいろんな本をじっくり読むことができた。

 

その中に昭和41年に大阪新聞社が出した「大阪食べ歩る記」があった。全然知らない本なんだが、偶然手に取ったものだ。

 

 

大阪のその当時のグルメ本で、長谷川幸延、宮城まり子、大村崑、中村珠緒、南都雄二、曽我廼家五郎八らが、自分のおすすめの店を紹介する一文を寄せている。

 

そのなかでただ一人、宮城まり子だけが大阪弁で書いているのに驚かされた。

 

「(南区千年町にあった鉄板焼きの「万清」を紹介する)なにしろ夜中の一時までお店があいているさかい便利ですわ。

 

大阪の劇場に出てて、ホテル住まいをしていたら舞台がすんで、何か食べたいと思ってもホテルのレストランは締まってるでしょ。そんなとき、ここへ行きますねん。

 

分厚いお肉に、ぎょうさんニンニクのせてジュッと焼いたん食べたらあしたの舞台の活力が出てくるみたい。

 

お肉はヘレばっかりで、「何グラム焼きましょ」ときいてくれるのも良心的や。」

 

宮城まり子の大阪弁など思いもよらないところだ。

 

Wikipediaで見たら彼女は東京生まれなんだが、三つからずっと大阪育ちなんだとある。